東大寺学園中・高等学校 学校案内2018

東大寺学園中・高等学校の2018年の学校案内です。


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学園が目指すこと1.基礎学力の重視中高一貫教育を基本として、基礎学力の充実・練磨につとめ、高等教育への素地をつくる。2.進取的気力の養成進んで心身を鍛錬し、個性の伸長・自主性の確立につとめ、いかなる苦難にも屈せぬ気概を養う。3.豊かな人間性の形成東大寺創建の精神にかんがみ、生あるものすべての共存・相互扶助への自覚を深め、情操豊かな人間性の育成につとめる。3転心殿かつて学園が東大寺の境内にあった時、毎日登下校の際、大佛殿本尊の毘盧遮那佛に礼拝するのが習慣になっていた。その心を生かすべく、この転心殿が造られた。転心殿中央に線刻されている佛像は、天平時代に大佛さまを造像した時、その台座の蓮弁中心に毛彫りされた釈迦像を模したもので、いわば大佛さまの分身をあらわしている。毘盧舎那佛とは、サンスクリット(インドの言葉)で輝けるものという意味で、太陽のことを言い、佛教の基本理念を説いた『華厳経』の教主である。全てのいのちはお互いつながっているのであり、それらのいのちが精一杯輝くさまが説かれている。講堂のレリーフ東大寺の大佛さまはインドのことばで「ヴァイローチャナ」、日本語では「光明遍照」と訳し、「真理に目覚めた光のみほとけ」の意で、正に華厳経を説くみほとけとしてふさわしい。講堂に飾られているレリーフは、この東大寺の大佛さまの蓮弁に毛彫りされた蓮華蔵世界の一部で、中央の大きなお釈迦さまが華厳の教えを説いておられ、それをたくさんの菩薩たちが一心に聴き入っておられる有様を表現したものである。校長のことば本校の三つの教育方針の中には、「自由」という語こそないものの、「個人の伸長・自主性の確立」がその一つに揚げられている。個性や自主性を育む上で、「自由」は不可欠であろう。したがって、本校ではひたすら従順さを強要し、不合理なもので縛りつけるようなことはない。できる限り生徒の自由を尊重したいと考えている。生徒諸君が自らの意志でさまざまな可能性を追求することを切望している。本校の教育方針の一つに「生あるものの共存・相互扶助への自覚」がある。人は一人では生きていけない。お互いに支えあいながら人は生きている。そのことを深く理解し、協調・協力の大切さも自覚した上で、自由を享受してほしい。理事長北河原公敬校長森宏志


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